「気になるかい?だったら、そんなの気にならなくなるくらい、きみの事を溶かしてあげるよ」
フッと笑みを浮かべた浅葉さんが、手早く服を脱がされてしまった俺の胸へと顔を埋め、指先で軽く押していた突起を舌で転がし始めた。
「ひゃ…っぁ…んん…」
レロレロって…浅葉さんの舌が動くたびに、ビクビク震えちゃう俺の身体は、それだけで抵抗なんてできなくなっていた。
緊張で固くなった俺の身体をほぐすように、本当に緩やかな愛撫を施され、それだけですでに何も考えられなくなっていた俺は、次の瞬間ビクリと大きく震え、さすがに慌ててその大きな手を押さえ込んでいた。
だってだって!
浅葉さんの大きな手が、いつの間にベルトを外されていたのか、スルリとズボンの中に入ってきて、あろう事か、俺のビンビンに元気になっちゃってる一物に、下着越しに触れてきたんだぞ!?
「ちょ…ちょっと待って!」
「恥ずかしがる事はないんだよ」
「そんなん無理に……っん!」
文句を言おうとした唇が、またもいともたやすく塞がれてしまい。
絡み取られた舌を吸い上げられ、その裏筋を舐め上げながらまた吸われ。
この人……本当にキスがうまいんだよなあ…。
なんて、そんな事を考えているうちに、あっという間に身を包んでいた衣服という衣服を、全て脱がされてしまっていた。
気付いた時には、煌々と輝く灯りの下で、俺は産まれたままのあられもない姿をその視界に晒していて。
いくらなんでも、これは恥ずかしすぎる!
このまま進められたんじゃあ、もう明日から…いや、この瞬間からこの人の顔をまともに見れやしない!
「浅葉…さ…っん!電気…せめて…で…き……」
そんな事を訴える間も、胸に与えられる刺激と、ゆるゆると下半身で動き回る手の動きは止まってなんてくれなくて。
はふはふと、不規則な吐息を漏らしながら訴えかける俺に、「ああ、そうだったね」なんて、余裕たっぷりの笑みで返してくれた。
「俺としては、こうして見ていたんだけど」
「じょ…だん…っ!そんな事したら、すぐに帰ってやるからっ!」
噛みつくように言って、それまでさほど抵抗なんてできなかった俺が身を捩れば、仕方ないなんて言って手にしたリモコンで部屋の灯りを落としたこの人が、暗くなった部屋の中でギュッと俺の身体を抱き締めてきて。
「でも、先に進んでもいいって…そういう事だよね?」
「今更!!とっくに始めちゃってんじゃんか…」
文句を言いながらも、すでにこの人が与えてくる熱に、とっくに溶かされ始めちゃってる俺としては、ここで止められた方が困るんだ!
だって……どうすんだよ、こんなに元気になっちゃってる、俺の大事な大事な恥知らずな息子さんは。
あ──っ、もうっ!!
何流されちゃってんの?
俺のバカバカバカ───ッ!!
なんて、そんな文句だって長くは続かなかった。
「あ、あ…ぅ…あああっ!」
ゆるゆると扱かれていた手の動きが、次第に強弱をつけて上下へと動かされ、俺は呆気ないくらいに簡単に、握りこまれたその熱を解放してしまったんだ。
信じられない…いくらなんでも早すぎるだろう俺!
強がりの台詞なんて何ひとつ浮かんでこなくて、とにかく恥ずかしすぎて目を開けれない俺の目尻に、何度も何度も優しいキスが降ってきて。
「陽生くん…」
なんて、熱っぽく濡れた声で囁かれたりなんかしちゃったものだから、大丈夫なんだろうかって、少しの不安を抱きながら恐る恐る瞼を上げたそこには、もう蕩けちゃいそうなくらいに熱っぽい瞳があったから。
俺の痴態を前に、この人も欲情してくれてるんだって、その事が素直に嬉しかった。
だから俺は、伸ばした手をその首に絡ませ、誘うように口付けたんだ。
「もうさ…なんでもいいから早くしてよ。あんまり焦らされるのは好きじゃないんだ」
本当は怖いくせに、とっくに主導権なんて握られちゃってるくせに、強がりな俺は怖がってるなんて悟られたくなくて。
ゴクリと鳴った、浅葉さんの首筋に軽く歯を立てて舌を這わす。
と、不意に足に当たったこの人のズボンの前が、窮屈そうって突っ込みたくなるくらいに大きく膨れ上がっていて。
俺も思わずゴクリと喉を鳴らしていた。
「痛いのはヤだからね。思いっきり気持ちよくしてくんなきゃ、絶対許さないから」
そんな俺の最後の強がりに、やっぱり腰にくる甘い声で「わかった」って言ったこの人の、どこまでも余裕たっぷりなその態度に少しムカついたけど。
キスだけじゃなくて、愛撫も上手な浅葉さんが与えてくる刺激と快感に、文字通り身も心も…頭の中までもをドロドロに溶かされちゃった俺は、その夜何度絶頂に達したのかなんてわからなくなってしまった。
──…ってか!そんなん知りたくないし!!
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